解説〜消えた楊貴妃
私説「看板学講義」の教室へようこそ
今回の教材:島根県浜田市で撮影した、かつての繁栄を物語る看板(垂幕)
解説:美女として名高い楊貴妃(ようきひ)の名を誰しも一度は耳にされたことがあるだろう。ここ、島根県浜田市の朝日町商店街に、その楊貴妃がしばらくの間、滞在していた時期があったらしい。
さてさて、物見高いは昔も今も庶民の心情。当時の石見(いわみ)國内の近郷のみならず、他藩の人々もその楊貴ちゃんを一目見ようと押し掛けた。おかげで朝日町商店街が空前の賑わいとなった事は想像に難くない。商店主たちはほんの半年ほどで、一生分の財を成したと伝えられる。
しかし、諸行無常、形あるものは必ず消える、万物流転、人間万事塞翁が馬、色即是空、東京特許許可局、きゃりーぱみゅぱみゅ……
いつの日か楊貴ちゃんは人知れず旅立ってしまい、朝日町商店街から人通りは消えて、昔の光いま何処(いずこ)。
そんな無念さと、楊貴ちゃんもう一度還ってきてという淡い期待を込めての「楊貴ちゃん去った」という看板であると推測する。
(おことわり)この解説は全くの私的な「思い込み」であり、当該店舗利用に際しての一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。
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コメント (2)
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昔と今とでは美人の基準が異なるのかもね。
特急料金節約して普通列車「山陰」に連結された二等寝台にしとけば良かったですね。2017年5月28日 08:41 きしめん 百八 (5)
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オレも特急寝台出雲に乗って見に行ったよ、凄いブスだった。
2017年5月28日 07:47 退会ユーザー