オオシモフリスズメ#12
日本亜種
Langia zenzeroides nawai Rothschild & Jordan, 1903
スズメガ科 ウチスズメ亜科
長野県飯田市産
卵 : 長径約2.9mm 1齢幼虫 : 体長約10mm
A : 2024.4.16
B : 2024.4.18
C : 2024.4.24
D : 2024.4.25.1:44PM
E : 2024.4.25.5:03PM
春に出現する日本最大のスズメガ。
知人から灯火に飛来した♀から採卵したての卵を3個提供いただいた。
巨大スズメガだけあって卵も1齢幼虫も、蛾のものとしては破格に大きい。
産んだ直後は淡黄緑色だが、2日後には透明感のないチョコレート色に変色。
6日後に白っぽくなり、中の幼虫の身体が透けて見えるようになって来た。
そうなると孵化が近く、翌日13:40頃まず2頭がほぼ同時に孵化、
残る1頭が17:03頃孵化。出てくる瞬間を撮ろうと待ち構えていたが、
いずれもわずか1分ほど目を離した間に限って孵化されてしまった。
1齢では頭殻が丸いが、2齢からは頭頂が長く尖り、
5齢(終齢)では大きい個体で体長140mmを超える。
このような大型種では成長するに従い餌の消費量が爆発的に増え、
鉢合わせによる負傷(噛み付き)を避けるため個別スペースも必要になり、
なるべく少頭数での飼育がお奨め。
本種は年1化で蛹で越夏・越冬し、自然下では土中には潜らず、
落葉などの下の地表で春まで過ごすようだが、
羽化までの長期間は適切な温度と湿度管理が肝要で、
カビや乾燥は大敵のようだ。
分布:本州(中部以西)、四国、九州、対馬、
朝鮮半島
成虫出現月:3下旬〜4
寄主植物:ウメ、アンズ、モモ、スモモ、ニワウメ、
サクラ類
成虫
https://photozou.jp/photo/show/1433095/267791679
卵提供 : まーく様 多謝!!!
G1716-12
Albums: 蛾・スズメガ科
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