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豊穣の海

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写真: 豊穣の海

写真: 果ての落陽

日中のカーペンタリア湾にはブルームやエスペランスのように一目見ただけで人々を虜にしてしまうような美しさはない。青に灰を混ぜたような色は、鮮やかな表情をした海の多いオーストラリアでは地味と言わざるを得ないだろう。しかし、この海は見かけによらず(?)、豊かな恵みに満ちている。ヨーロッパ人来航前からスラウェシ島 Sulawesi(インドネシア)のマカッサル人 The Macassansがナマコ漁に訪れ中国人と交易した。現在は釣りのメッカとして国中から人々が集まる。キャラバンパークでは南海岸からボートを牽いてはるばるやって来た釣人が今日の釣果 を競い合う。 また、オーストラリアタイガーと呼ばれるエビはクルマエビの代替品として日本に輸出され大きな富をもたらす(近年は東海岸で陸揚げを行うようになってカルンバに昔日のような漁港の面影は希薄である)。カルンバ・ポイントにたたずむペリカンの視線の先には豊饒の海が広がっている。

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